おぜクリ通信
昼寝
浜口 裕美
この夏は節電にも配慮しながら、暑さ対策をしていかなければなりません。
夏はただでさえ体力を消耗する時期です。栄養と水分補給、そして睡眠がとても大切です。しかし暑くて寝苦しい晩は夜中に目を覚ますことも多く、十分に身体を休めることが出来ない方も多いのではないでしょうか。睡眠が不足すると身体がだるくなり、熱中症の危険も高まります。
そのような時に有効なのが「昼寝」です。
先日テレビ番組で睡眠に関する専門医が「適切な昼寝の仕方」を紹介していました。私は昼寝をすることに多少の罪悪感とマイナスイメージを持っていて、日中に寝ることは怠けることにならないか、そして昼間に睡眠をとると、かえって寝つきが悪くなるだろうと考えていました。
しかし長さや時間帯など、一定のルールを守って上手に昼寝をすると、様々な効果が期待できるようです。
昼寝のポイント
長さ:15分程度
時間帯:午後1時から3時の間
姿勢:上体を後ろに傾けすぎない、脚を伸ばす。
このようなルールを守りながら福岡県のある高校では、6年前から学校の昼休みに昼寝の時間を設けているそうです。毎日15分の昼寝をすることで午後の授業への集中力をアップさせるのが狙いです。
この取り組みを高校とともに調査している久留米大学睡眠研究グループの調べによると、昼寝タイムを導入する前に比べ、大学入試センター試験の成績が上昇したとのこと。また、東京大学等の難関校への合格者も増加しているようです。その他、保健室利用者が減ったり、部活動中のケガが減少するといった効果があったと報告があります。
昼寝をすることで頭と身体の働きをリフレッシュさせ、健康を維持しているのでしょう。皆様も毎日忙しい生活を送られていると思いますが、ちょっと息抜きをして、疲労を蓄積させないために「昼寝」をしてみてはいかがでしょうか。