おぜクリ通信
咳がでる のどが痛い 風邪かなと思った時に
川人 瑠衣
この季節になると、咳やのどが痛い、鼻水が止まらない、熱が出た、節々の痛みがあるなどの症状で受診される患者様が増えます。
予防接種で来られる方も多い時期です。
寒い冬を元気に過ごす秘訣は・・・
当たり前のことですが、バランスのとれた食事をとること、暖かくして十分に睡眠をとること、この二つに限ります。あとは、手洗い・うがい!
風邪は薬では治りません。じゃあ何で治るのか??
人間の免疫力です。薬は、症状を和らげる力しか持っていません。完成してしまった風邪の症状に頭打ちをして、あとは免疫力で少しずつ治るのを待っているのです。
例えばのど風邪。傷んでしまった空気の通り道は、細胞が元通り元気になるまで、3~4週、軽い咳が出つづけてもおかしなことではないのです。
私が小さなころは、インフルエンザだろうがおなかを下す風邪だろうが、たくさん水を飲んであったかくして、咳止めや整腸剤をのんで一週間くらい寝て治しました。
母が氷枕を作って、おかゆをつくってくれたことえを覚えています。
町医者の先生がとてもやさしい方で、私がお医者さんになりたいな・・・と思ったきっかけにもなったのです。
今は、テレビでなんでもかんでも恐ろしい病気のように宣伝していますが、人間はこの世に生れてきた赤ちゃんの時から、外からやってくる細菌やウイルスの感染症と戦う運命にあります。そして・・・だいたいの場合は、自分の免疫力でそれを乗り越えることが可能ですし、悪化した場合にも有効な治療薬を選べる時代になったのです。
だからあわてる必要はありません。いつもどおり、手洗い・うがい!です。
ただし、一ヶ月以上続く咳、体のだるさ、微熱、などの症状がみられたときは要注意。結核など感染症の高い疾患の可能性があります。
それらが疑われた場合は、もう少し詳しい検査が必要になりますので、医療機関を受診してください。
最後に、それでも風邪をひいてしまったときは、神様が休憩しなさいと言っていると思って、ゆっくり休むことです。
休んだら、きっと元気になります!!
大きくかまえて風邪のシーズンを乗り切りましょう。